遠藤紀子
2006年4月13日
財団法人 三友堂病院医学雑誌 Vol.5 No.1
原著
ユーパスタ充填術が奏効した不良肉芽を伴う難治性褥瘡の一例
A case of pressure ulcer with unhealthy granulation tissue in which U-PASTAR pack might be effective.
三友堂病院看護部 |
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遠藤紀子 |
Key word:褥瘡、不良肉芽、創辺縁の巻き込み、ユーパスタ充填術
要約
ポリープ状に隆起した不良肉芽を伴う難治性臀部褥瘡に対し、「ユーパスタ充填術」を試みた。これは過剰な浸出液を排出するだけでなく被覆材の特性も生かし吸収と湿潤の2つの作用を発揮させるものであり、不良肉芽のほか創辺縁の巻き込みも改善できた。ポリープ状不良肉芽の発生原因としては可動性・活動性改善に伴うずれの力の増強が考えられ、その対策は今後の課題である。