安孫子真 他
2006年4月13日
財団法人 三友堂病院医学雑誌 Vol.2 No.1
症例研究
上肢血管IVR(透析shunt IVR)用防護装置の作成
Radiation protection system for hemodialytic access interventional radiology.
三友堂病院放射線部 |
安孫子真、渡部保明、南俊市 |
三友堂病院放射線科 |
白玉美 |
要約
【目的】
近年、当施設で増加傾向にある上肢血管IVR(透析shunt IVR)時の被曝低減を目的に防護装置の作製を行い、有用性を検討した。
【方法】
管球カバーとI.I.フードからなる防護装置を考案し、空中線量測定を行った。X線照射中心から25cm間隔で測定位置を設定し、各位置で床上50cm、100cm、150cmの高さにて、防護装置を装着した場合としない場合の空中線量測定を行った。
【結果】
防護装置使用では、50cmレベルでは最大で99%、100cmレベルでは最大73%、150cmレベルでは最大100%の低減率が見られた。
【結語】
管球カバーとI.I.フードより構成される透析shunt IVR用防護装置は有用であった。